飽和しまくってる最近のソシャゲって面白いのか?【その2】です。

ブラッククローバーモバイルについては、個人的には面白さを感じないものの、世界観や素材のクオリティは高かったので改善できる部分が明確に見えている状態だった。

今後次第ではあるものの、極端なインフレやマンネリが無ければ、それなりに運営は継続されるのではないかと思う。

①ブラッククローバーモバイル 魔法帝への道 The Opening of Fate
②かみながしじま ~輪廻の巫女~
③BLUE PROTOCOL
④ドラゴンクエスト チャンピオンズ

今回は②ついて感想を書く。

②かみながしじま ~輪廻の巫女~

二つ目はかみながしじま ~輪廻の巫女~。非対称型オンラインホラーアクションと謳う今作。開発は青鬼シリーズ制作のLiTMUS(リトマス)。剣と魔法のログレスやドラクエタクトなどを手掛けるAiming(エイミング)。そして講談社

ヒルコというカミが支配する、呪われた孤島から脱出する少女たちを描く物語の様で、ユーチューバーのはじめしゃちょーが企画に参加しているという事でも注目を集めたが、ゲームとしては悪い意味でも評判を集めてしまっている今作。一部ではクソゲーと厳しい評価もある。



操作性と環境がヒトとカミに襲い掛かる

=総評★1=

総評1という厳しい判定だが、今後改善されたとしても別ゲーの様になってしまうのではないかという懸念と、どう改善すればいいのか、どこから手をつければいいのか分からないという部分を考慮している。


チュートリアルとランクマッチでヒト側とカミ側で数戦を終えた程度だが、とりあえず操作性が悪いという点が気になった。この手の対人アクションゲームで一番犯してはいけない部分だが、残念な事に数分やってみればわかる事実である。正直なところチュートリアルから嫌な予感はしていた。ちなみに昔、友人の家でプレイした少しやったひぐらしデイブレイクというゲームを思い出した。

本当の敵はヒトでもカミでもなく操作性というのだから笑ってしまうが、エフェクト等が掛かり、ラグも発生し、振り向き動作やレスポンス等が悪い、とゲームにおいて致命的な点だといえる。ひとまずはこの部分を改善してもらわないとリアルタイムで競い合うゲームとして評価することが難しい。

 

キャラクターデザインは問題なしだが演出面はズレている

早い話が何でもありの鬼ごっこの様なもので、ホラーアクションと謳っているだけあり、世界観がホラーとアニメを合わせられてデザインは悪くない。公式ページから見られる主要メンバーがそろっているイラストも全体的にまとまりがあって良い。キャラクターに関してはダンガンロンパとIbを足して二で割ったようなデザインだがこれはこれで良い。

ストーリーをそこまで進めていないのでわからないが、呪われた孤島からの脱出という導入から入り、ホラーチックな雰囲気は十分感じられるし、この部分は問題ない。


しかし、なぜか会話パートは3.5頭身ぐらいのきついデフォルメが入ったキャラで展開される。なぜなのか?

ヒルコに支配された呪われた島からの脱出、という緊迫したストーリーにもかかわらず、緊張感のないキャラグラで進行されいまいち没入できない。ひぐらしとコラボしていたが、きつめのデフォルメは原作に影響でもされたのだろうか?

あちらは日常と非日常がガラリと変わる落差が魅力なのであり、本作とは方向性がそもそも違う。事実として“ひぐらしのなく頃に”は後のコンシューマ化にあたって立ち絵が一新されている。要するに万人向けではないという事だ。


▲公式ページでも用意されているのだから、こちらをそのまま使えばよかったのではないだろうか

 


▲せっかくのホラーなデザインも等身のせいで迫力が無い。これではそこら辺で売っているホラー人形の様である

 

待っているのは非対称型という名のバランス崩壊ゲー

非対称型対戦ゲームというのはその名の通り、陣営によってプレイヤー人数や勝利条件が異なる形式のゲームである。

非対称型というと、Dead by Daylightのような“基本的に多人数側が逃げるだけ”というものが多いが、ヒト側も銃器などで対抗できる様になっていて面白い試みだとは思った。逃げるだけという飽きやすいルーティンではなくなるので、どちら側の陣営に所属しても遊び方を探すという楽しさが生まれる。

また、争う仲間の振りをして近寄って狩るといった駆け引きも楽しめるといった新しい要素も見られる。ソシャゲはインフレも常ではあるがアップデートや、ユーザーの意見を反映して改善しやすいという点が何よりの強みであり、今後新たな要素や、勢力、システムなどが出てきてパワーバランスが変われば面白い。

今作はヒト側4人とカミ側1人という采配なので、優位性などを考慮し、異なる戦力差をバランスよく調整しないといけないわけだが、かみながしじまはその部分がうまく作られていない。要するにバランスが悪いわけである。

前述した“操作性が悪さ”や“動作の重さ”に相まってヒト陣営とカミ陣営とバランスの悪さが追い打ちをかける形になっており、まともにゲームとして楽しむことが出来ない。良い部分が帳消しになるほどに悪い部分が目立ってしまっている。

率直に言うとヒト側がかなり有利で、普通の鬼ごっこと違い反撃が出来る点が非常に強い。カミ側は憑依していない状態では何もできず、せっかく動物などに憑依しても武器の攻撃力が高く、3発程度でやられてしまう。カラスに憑依すると視野が広がったり、試みは面白いものの、肝心のバランスが悪いので勿体ないと感じる。

現実の鬼ごっこで逃げる人側が武器を持って抵抗してきているような感じ。そんなことされたら誰も鬼はやりたくない。

 

結果マッチングが過疎り、ゲームが出来ない

そう言った理由もあり、カミ側をやる人が少なくすでにマッチングが成立しにくくなっている。要するに過疎っているわけだ。

時間を待ってマッチしてもエラーなどによって成立しないこともあり、空き時間に楽しむという遊び方が出来なくなっている。

待機→マッチ→エラー→待機”と延々と繰り返すこともあり、そこに切断などをするマナーの悪い人間も沸くので操作性と相まってストレスばかりがたまる。

まあ、操作性などは我慢するにしても、マッチング関連は早急に手を打たないとどんどん過疎っていくだけだと思うが、改善されるのだろうか?

ガチャから消費アイテムが出てくる

武器が使えるのが面白いが、なんとこのゲーム、ゲーム内で消費される武器などもガチャから入手することとなる。強い武器がガチャ産で、使い捨てアイテムも入るっておかしくないか?

この手のよくわからない消費アイテムや素材がガチャから出てくるゲームは他にもみられるが、これは個人差が強く出るが個人的に好きになれない。フレポガチャやメダルガチャに入れるべきだ。


▲ひぐらしコラボと謳っているガチャもこんな内容

現状、無課金でも十分に遊べる範囲ではあるものの、課金による最高レア確定枠もないので片手間に遊ぶのが正解だろう。今後インフレに伴って課金圧なども大きくなっていくと考えると地獄が見える。

 

総評、人がいないので楽しめない

=総評★1=

グラフィック
★★

ゲームシステム

ストーリー
★★

UI

操作性

ホラー要素
★★

課金圧
無し

かなり厳しめの結果ではあるがプレイしてみれば納得の評価だといえるだろう。人がいない対戦ゲームはゲームとして成り立たないのだ。

そのおかげか課金もリセマラもほぼ必要ないのは利点といえるか。ちなみにリセマラ自体は簡単の様だがする気にはならない

サーバー維持費がかかるソーシャルゲームとして出すべきではなかったと言わざるを得ないが、改善するにしたとしても改善したほうが良い部分が多く、それらすべて改善するというのは正直なところ難しいように思える。改善した結果、全く別のゲームの様になってしまう気もする

そもそもな話、この手の人がいないと成立しない系のゲームでここまでスタートを切ってしまったのは非常に不味い気もするが、いまはSNSなどが活発な時代でもあるので、しっかり不満点を改善することが出来れば、はじめしゃちょーのネームバリューでまだまだ盛り返すチャンスはある(無理な気もするが)

現状マッチングが成立しづらいという最悪の問題点を抱えているのでゲームとして成り立っていない。その為、わざわざ過疎や切断に耐えストレスを抱えてまでゲームをプレイする必要は無い。似たようなゲーム性であれば第五人格DBDなど、そちらをやればいい。

かみながしじまの世界観やキャラデザ、ストーリーに惹かれたというのであれば、現在連載中の漫画版を読めばいいだろう。それでは。


▲漫画内の頭身はちゃんとしてるようです。
引用: