明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!

いきなりですがタイトル通り、コネクト☆プラネットのノベル書き始めました

普段小説などはあまり読まないので、何分書き方に稚拙な表現などはあるかもしれませんが、生暖かい目で見守ってやってください。挿絵とかラフ程度でのっけてますがその辺りは気分で決めます。

単純に書こうと思った理由は、ゲームで描き切れていない部分や自分の為にもストーリーの詳細な設定とか、単純に書きたいキャラクターの魅力とか一番簡単に伝えられる媒体だと考えたからです。

ちなみに小説版はキャラクター設定などはゲーム本編の設定を踏襲していますが、ゲーム用にわかりやすくした部分が多く、都市の名称、一部の設定、用語などは変えています。また、西暦などの設定も齟齬を修正するため手直ししている部分もあります。紛らわしい表現で申し訳ありません。ただ、ゲームプレイした人でも新鮮さのある展開を楽しめる造りになっていると思います。そのあたりはお楽しみに。

投稿については、ある程度書き溜めてから始めようと思っています。今回は導入部のみです。

 

目を覚ましたのは瀟洒な牢獄

 

ガシャン。

と、遠くで何かが割れる音がした。

「ん…うぅうん」

ゆっくりと眼を開く。

目覚ましというには少々不快な音に起こされ、始めに飛び込んできたのは鉄棒。

それは等間隔に並び立てられ、子供一人も逃さないと外界を拒絶するかの様に冷たな印象を放っていた。

鍵は閉められており、触らずとも決して開くことが無い事が解る。

「ぅ…なんか頭の中、ぐるぐるする…」

ふらつく足取りで腰を上げる。足元を見ると金の意匠をあしらった深紅の高級そうなカーペットが敷いてある。

見渡してみるとどうやら食べ物、保存食のようなものまで用意されている。奥には扉、その扉も高級そうな造りだという事が見て取れた。

その待遇と冷たい煉瓦造りの壁のアンバランスさに眩暈を覚えつつも、狐耳の少女、近衛千寿流は覚醒した。

「あたしは…一体。どうしてこんなところに」

働かない頭をフル回転させて考えてみても何も考えつかない。当たり前だ。ここに入れられた記憶さえ全くないのだから。

コツコツコツ

誰もいない牢獄に一定のリズムで足音が響く。

「……ん?」

「ねぇねぇ、アナタ、何でこんなところに入れられちゃってるのかなぁ?うふふふふ」

「だ、だれ…?」

腰まで伸びたゴールドアッシュの髪、緑の宝石と黒いリボン。小柄な体躯には大きすぎる服を着こなす少女。金色の瞳。

人形師、タルトレット・アニエスは千寿流を見下すようにそこに立っていた。

「あたしはタルト。数奇なる人形師、タルトレット・アニエス!天才の人形遣いよ」

西暦において2100年―――――

温暖化による海面上昇とともにあらゆる土地が水没し、人工都市に住まざるを得なくなった人類は『浮力』への研究に目を付けた。

元探鉱者でもある始まりの異能者、ガールツ・アークライト博士により、偶然にも発見された宇宙から飛来したとされる石『ルフト石』。

そこから十数年、人類は重力に反発する異物質であるルフト石を用いて人為的に都市を浮上させることに成功した。

莫大な予算をもとに試験的に建設された人工空中都市。人々は嬉々として人工都市への移住を決めた。国の壁を越え、人々が手を取り合った瞬間である。

しかし、ルフト石は偶然発見されたのではなく、博士による力(アクト)によって造りだされた有限の資源だったことはこの時は誰も知らなかった。

そこから80年余りの月日が流れる―――――

人類は未曾有の危機に陥っていた。

博士の死後、ルフト石は徐々に枯渇。世界は滅亡へと向かう。

世界のほとんどが水没している中、人類の命運を握るルフト石は世界再建委員会(通称WRC)を統括している地球環境工学研究家、黒部蓮とその助手、有佐智弘が独占していた。

連日のように報道されるWRCへの批判。繰り返される暴動。何としても世界が水没するのだけは避けなくてはならない。

しかし、都市を浮上させるには膨大なエネルギーが要る。そこで有佐トモヒロは新たに『ブラックホール』に目をつけた。

人為的にブラックホールを造り、そのエネルギーで都市を浮上させようとしたのである。

CERNの協力の下、ついに試作品『ノア』が完成したが、結果は失敗。行き場の無くなったエネルギーは暴走を始めた。

遥か空の上、突如と現れたブラックホールのような物体は海を、空を、大地を食らいつくし、人々を絶望で覆いつくしていく。

地球は引力により崩壊し、地盤が裂け、あらゆる生命を呑み込んでいく。

人類の希望が絶たれる刹那、この地に英雄が現れたのである。英雄クラウン・ベルベット。糸紡ぎのアクトにより他世界の惑星を統合し、世界を救済した。

実にブラックホールが現れてから70時間の出来事。以後、人々は不思議な超能力『アクト』の存在を認知していくのだった。

 

アクト。異能とも呼ばれるそれは、突如として現れた超常現象をさす言葉。超常現象という言葉通り、それは様々な形で顕現する。

アクト…えっと、まだよくわからないんだけど。えっとその、タルトちゃんはアクトが使える能力者アクトプレイヤーってことで良いんだよね?」

「えぇ、異能アクト 人形祭典『La marionette festival』。まあ早い話が物質に魂を与えて自我を持たせることが出来るのよ。あ、自我って解る?考えて動くって意味よ」

「物質に自我…それって、すごいけど。本当にそんな事出来るの?」

「なぁに、一丁前に疑ってるの?あたし、ちょっと試したいことがあってね、その為にここに立ち寄ったのにだーれもいないし。だからアナタでまあいっかて話なわけよ」

そう言いながらタルトは手を翳すと、魔法陣の様なものが現れ、まばゆい光と共に一本の杖を取り出す。

大きな水晶球が施された小柄な少女には不釣り合いな、少々不格好な杖。

『数奇なる人形師 タルトレット・アニエス』。

彼女と出遭った人間は人形にんげんに、数奇に巡りて“不運”に没する。

「例外なんてない。アナタもここで終わり。ここで終幕、サヨウナラ」

視界がじわりと炎天下の様にゆがむ。肌でひり付くような圧力を感じる。

杖の先端が球状から花のように変形する。現実感の無い神秘的な光景が眼前で披露される。魔法とでもいえばいいのか。

粒子となり目視できるほどの魔力を帯びるソレは神々しくも鋭利に変化し、その矛先を千寿流に向けた。

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掲載の場はまだ考えてませんが、ノベルの投稿時はX(旧Twitter)等でも報告する予定です。ぜひお楽しみに。