久し振りの更新、まどです。
引用:http://www.pokemon-movie.jp/
ポケモンの映画観てきました。
結論から言うととてもよかったです。
というのも、従来のポケモンの映画って
基本的に伝説のポケモンにスポットが当てられていて、
伝説のポケモンありきでストーリーが構築されるので、
どうしても内容が希薄になるというか、キャラクターの描写が
スカスカになってしまう印象が強かった。
映画ポケモンでのテーマについて
ポケモンの根っこ部分にあるテーマっていうのは
初代から一貫されていて”人とポケモンとの絆”
が形は違えど、どの映画にも描かれている。
引用:http://www.pokemon-movie.jp/
ミュウツーの逆襲だと、
”自己の存在意義についての問い”、
結晶塔の帝王エンテイだと、
”人間の成長について”など、
別々のテーマ性はあるものの、
一貫して描かれているのは人とポケモンとの絆。
昨今のポケモンでも決してつまらないというわけではなく、
映画としての見せ場、
テーマ性などは分かりやすい形で
取り上げられているので良くも悪くも
無難な作品として楽しめるという印象ではある。
・・・が、ポケモン自体が増えすぎて
扱いきれていないという場面が多く見え、
伝説のポケモンも増えすぎてパワーバランスが
おかしなことになっているのが目立つ作品が多い。
ディアルガvsパルキアvsダークライや、
ビクティニと黒き英雄ゼクロム、
ビクティニと白き英雄レシラム
に関しては描きたいモノは分かるんだけど、
根っこにある”人とポケモンとの絆”が
疎かになっているのがよく分かる。
伝説のポケモン同士がぶつかるシーンは迫力があるし、
ビクティニやシェイミなどのマスコット的なポケモンが
愛くるしい表情を見せてくれるのは悪くは無いものの、
初代から描き続けられてきたポケモン映画を
期待している人たちにとってはいまいちだなあと、
思うところもあるのではないだろうか。
(個人的に神速のゲノセクト、ミュウツー覚醒は結構好きですが)
実際に興行収入的な目線からも、
あまり振るわなかったというのがよく分かるし、
劇場版ポケットモンスター キミにきめた!のように、
大きく路線変更をしたことからも明らかだろう。
君に決めたに関しては、
まあ、かなり狙っている感は否めなかったものの、
タケシやカスミといった初代組を参加させず、
ifのストーリーとして期待を裏切らない出来に仕上がっていた。
ただ、
展開的に「このシーン必要か?」って場面が多く、
マーシャドーの掘り下げの薄さや、
ピカチュウが喋ったりと、(このシーンいるか?)
賛否両論をもたげる展開となってしまったので、
もっと王道的にロケット団との対決シーンなどを
描いていた方が盛り上がったような気もする。
寄り道やサブイベを楽しむことの出来るゲームなどと違い、
映画やアニメには限られた尺があるため、
もっと素直な展開にしてほしかったという意見も多かった。
ピカチュウが喋るシーン、
別に僕は見せ場さえしっかり見せてくれれば、
どっちでもいいと考えているが、
周りでも「微妙」「冷めた」という声を多く聞いたし、
ロケット団のニャースみたいに恋をして、
努力の末に喋れるようになったポケモンもいる世界で、
あまりに唐突すぎる展開だろうと思わざるを得ない。
まあ、とはいっても全体的に纏まりがあり、
初代からポケモンを見ている人にとっては、
冒頭のオニスズメからピカチュウを守るサトシ、
バタフリーとの別れのシーンなど、
その他の不要なシーン、感想や映画の出来を度外視した、
一見の価値があるものではないのかと思えた。
映画ポケモン~みんなの物語~の見所 個々の活躍
そして、
それを踏まえての今回の映画の見所だが、
前作と比べて無駄と云えるシーンが
ほとんど見られないという点が
最大の魅力だと感じた。
ポケモン映画だけに親子連れで見る方も多いので、
あくまでも簡潔に分かりやすく王道を地で行くストーリー、
伝説のポケモン”ゼラオラ”の活躍も出しゃばり過ぎず、
映画として全体を引き立てるポジションに
上手く溶け込めているのは素直に評価の対象だと思える。
冒頭のシーンでも、後半に見られる
トラウマや葛藤などに繋がる伏線を見事に演出していて、
2度目を観るときに新たな気づきを
楽しむことも出来る作品に仕上がっている。
今回のタイトルにもなっている”みんなの物語”の通り、
登場人物には一人一人抱えているトラウマやら苦悩、
そしてそこからの転換、成長などが上手く描けており、
ポケモンを知らない、興味の無い人が見ても
楽しめる作品となっていると感じた。
まあ反面、戦闘シーンなどの演出は控えめで、
そういったシーンを期待している層には
受けないかもしれないが、色々詰め込み過ぎて
ワケが分からなくなるよりはマシだと思う。
当然、どんな高尚な映画だとしても、
万人から満点の評価を得られるという事はあり得ないので、
今回は”こういう形にした”といわれれば納得できる。
メインとなるキャラクター一人一人に役割が与えられていて、
自身の得意分野を生かして活躍しているのは、
従来のポケモン映画にはあまり見られないものだったし、
見せ場となるシーンが分かりやすい形で与えられているので、
ポケモン初心者にこそお勧めしたい映画でもある。
壮大な話にはなるけれど、現代社会においても、
こうした個々の個性を生かせる場面を作ってあげるのは
大切なことかもしれないと感じた。
もちろん、マルチに何でもこなせる人間が
必要とされる世の中ではあるけれど、
それぞれの長所をもっと尊重できる場が
あってもいいのではないだろうか。
現実は映画のようにはいかないので、
個々の尊重というのは美談で終わってしまうケースも多い。
タレントマネジメント制度を導入している企業も
増えているが、中小企業など、
統括仕切れていないところも多く聞くので、
そんな人達にも一度見てほしい映画でもある。
ちなみに、一緒に観に行った友人からは、
「ルギアも困ってるの分かってるんだから、
さっさと出てきてくれたら、被害が最小限で収まったのにな~」
などと身の二も無い感想が飛び出たが、
まあ、そこは仕方が無いだろうと・・・;
(泣いてたくせに・・・w)
ポケモンの映画って観る世代によって
見方がすごく大きく変わって、
色々な角度から評価を受けてるわよね
そうだねえ・・・
今回のみんなの物語なんて
それがより濃く描かれているよね
10代のラルゴちゃんから
上はヒスイさんの80代と様々だ
ちなみにオッサンはどれが一番好きなの?
僕かい・・・?
僕は断然ケルディオが出てきたヤツだね
つまらんつまらんって口コミを見返そうとして
何回も映画館に通った結果愛着がわいたよ
そうなんだ・・・(汗)
(ひねくれてんなぁ・・・)
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記念にイラストも書いてみた。
ゼラオラ欲しいからもう一度見に行こうかな・・・