まどです。

引用:
https://dq-movie.com/

 

ドラクエの映画見てきました。

 

ドラクエ5は親子三代にわたる物語で、

ドラクエシリーズの中でもシナリオに

重点を置かれている作品という事もあり、

単純に3D化、声の起用などをするだけでも

5周以上プレイした僕としては感動もの。

 

原作では評価が高い一方、

ドラクエの中では自由度の低い

いわゆる一本道として扱われている作品だが

その点は映画化に置いてはむしろ

作り易い環境下にあったといえる。

 

天空の剣の所在やブオーンの扱い、

パパス出自の設定など、

尺に合わせての細かい点の変更はあるものの

その他はほぼ原作基準で構成されている為、

原作をプレイしている人も楽しめる。

 

原作では少し違和感を感じた

結婚に至るまでの急とも言える過程だが、

本作ではそこまで違和感を感じなかったので、

その点については改善ともいえるかもしれない。

(ただしラストの展開は完全オリジナル、詳しくは後述)

 

肝心の3DCGについてはアニメ調ではなく、

ピクサー映画の様な作りとなっており、

人は選ぶものの、表情の移り変わりが

コロコロと変わるので見ていて飽きないので

こちらも評価点といえるだろう。

 

PV時点で拒否反応をした人は見ないだろうし、

この部分については問題ないはず。

 

映画にすることで味わえる臨場感

レビューでは酷評されていたり、

評価でも2点と云う低評価をくらっていたり、

ノベライズ作者の久美氏に提訴されたりなど、

色々と話題な今作だけど、

映画としては一作品と切り取れば

”なかなか見ごたえがある作品”

という印象。

 

アクション自体は

原作では表現できなかった脈動感が

フル3Dという形でしっかりと表現されており、

ドラクエに興味がない人が見ても

楽しめる内容となっているのも好印象。

 

ドラクエらしいモンスターの造形、世界観、

5における婚約相手に対する葛藤や、

押さえるべきところは押さえている。

 

ただ、

色々なレビューサイトでも

云われているとおり、

最後の扱いで全てを

台無しにしてしまっている。

 

最大の欠点ともいえるクソ展開

 

今作最大の欠点とも云われているのが、

ラストの展開とミルドラースの扱い。

 

ミルドラース役には

モデルでもある井浦新氏が

キャストを務めるとも発表されたものの、

引用:
https://eiga.com/news/20190607/12/

 

肝心の画像は?のままとなっており、

不安を煽る形となっていた。

 

結論から言うと、

上のみんなもよく知っている

ミルドラース自体は全く登場せず、

ミルドラースのプログラムを乗っ取った

エラープログラムが登場するという怒涛の展開に。

 

そして、

「お前はドラクエ5という仮想世界に投影された一プレイヤーに過ぎない」

と告げられる。

 

え、ここで流すのか?

という回想シーンの嵐の後、

存在を抹消される刹那、

スラりんがアンチウイルス化して

ロトの剣となり、なんやかんやでエラー消滅。

 

原作を知っている人からしたら

何を言ってるのか意味不明だけど、

僕自身、

 

は?

は?

は?

 

と、映画館に見に来ていた人たちの

心の声が聞こえた気がした。

 

突っ込みどころが多く、

エラーの正体とかスラりんの存在とか、

第一乗っ取られた

ミルドラースがかなりブサイク。

 

ドラクエ11のニズゼルファとか

最近はそっち系のデザインに

走るのが主流なのかと

云わんばかりのブサイク加減。

 

ちなみにこの展開自体は

作品としては珍しいものではなく、

ダンガンロンパv3なんかでも

似たような手法を取られていて、

多くの反感を買っている。

(なぜ取り入れたしw)

 

なによりも主人公が

これまで取ってきた選択肢自体が

良く分からない一般人の

自己暗示を投影したものという説明も有り、

これまでのストーリーが

台無しにされた形で終わってしまった。

 

ドラクエの主人公はそもそも、

”はい、いいえ”で完結する

タイプの主人公であり、

プレイヤーの選択が介入するという点、

形としては正しいのかもしれないけど、

すんなりと受け入れられるような

形にはならなかった。

 

見に来た人はあくまで

ゲーム内のリュカの物語を

見に来たのであって、

良く分からない一般人の選択を

見に来たわけではないから。

 

これは実際のレビュー、

感想なんかを見てみても

明らかな話である。

 

ところで

ユアストーリーってこれのことなの?

 

あの作品とオチが酷似している点

 

本作の監督を務めた

山崎貴氏と八木竜一氏は、

”寄生獣””ALWAYS 三丁目の夕日”など、

ヒット作を手がけた方々としても有名。

 

ちなみに同氏が過去に監督を務めた作品に

”STAND BY ME ドラえもん”という作品がある。

 

今回の映画を見て、

キャラの動きや展開など

”どこかで見た造り、動かし方だな”

と懐かしさの様なものを感じたが、

その正体はドラえもんだったというわけだ。

 

この作品エンドロール内にてなぜか、

「作品内のNG集なるものを垂れ流し」

ており、あろうことか映画内での出来事は、

「全てお芝居でした」

とぶちまけるのである。

 

正直、なぜ蛇足的に乗っけたのか、

なぜGOサインが出てしまったのか、

全く謎のままではあるが、

オリジナルの作品であるならいざ知らず、

原作として完成している話を捻じ曲げるのは

捉えようによっては

原作を冒涜していると云う風にもなるだろう。

 

これは今回のドラクエにも

そのまま当てはまるというわけだ。

 

一応ドラえもんは一定の評価を得ている。

 

幸い、ドラえもんについては

エンドロール内で扱っただけであって、

本編にそのまま組み込まれたというわけではないが、

もし本編内で”これまでの話はお芝居だった”

と言われていたら評価も違っていたかもしれない。。。

 

総評としての最低評価と、評価されるべき点

 

以前僕は、

”どんな高尚な映画だとしても、

万人から満点の評価を得られるという事はあり得ない”

と言ったが、今回の作品もそれが当てはまり、

”ドラゴンクエストユアストーリーはこういうモノ”

として見ることが出来れば納得自体は出来る。

 

評価できるところは

部分的に見ればちゃんとあるし、

演者については個人的に問題ないレベルであり、

同時期に上映されたミュウツーの逆襲と

比べてみても、全体を通しての”動き”があり、

単純に見るだけでも楽しめるのも事実。

(あちらはストーリー自体に改悪がないものの、3DCG化による変化の乏しさが残念)

 

まあ、VRだったという設定にしろ、

エラーとワクチンの出所や具体的な目的、

記憶を改ざんされるほどのシステムの危険性など、

色々と突っ込みどころのある作品ではあったものの

見終わった後の脱力感はありつつも、

押さえるべき点は押さえられていたのも事実で、

楽しめるかどうかは割り切れるかどうかにかかっている。

 

ユアストーリーのユア部分は、

あなた自身が主人公として投影された姿、

といいたいみたいだけど、納得できる半面、

押しつけがましい結果になっているのは

少し残念だった。

 

その点も含めて”大人になれよ”

と煽られている気がしないでもないけど、

あくまでもオチとして入れられただけで

本当に伝えたい部分はそうじゃない。

・・・と思いたい。

 

そうでなければビアンカやアルスとの

つながりも所詮”作りもの”である、

と言っているだけで終わってしまうし、

その結末を受け入れられる人も

決して多くないから。

 

エスタークを出せとは言わないけど

原作通りミルドラースをそのまま出した方が

評価を得られたのも事実であり、

要らない改悪、意外性を出そうとした結果、

長年ドラクエを親しんできた人の

反感を買ってしまった。

 

万人評価ではやはり

最後のオチの部分が尾を引いて、

最低評価に落ち着いてしまうだろうが、

名作と云われた作品達の

キャラクターが動いているのを見るのは

”単純に楽しい”ので、今後も

過去作の映画化には意欲的に

取り組んでほしいものである。

(実写は出来れば止めてほしいが・・・)


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